心にいいこと 母は女優

撮影　パンクちゃん

私は現在保育士ですが、新卒の時は幼稚園教諭
をしていました。
カッコいい先輩が「幼稚園の先生は女優よ」と
教えてくださいました。

子虎ちゃんが生まれてくれて、
母も女優だなと思います。

ちょっと背伸びをして、理想の自分を演じて、
そうしながら、ちょっとずつ理想に近づいて
いけるのかなと思います。
カッコいい先輩に教えていただいた若かりし頃は、
とてもそこまで考えが及びませんでした。

子虎ちゃんは、お家の鍵をかけ忘れて、
外に出てしまったことがあります。

私を迎えに来てくれて、２人で帰って来ました。

子虎ちゃんが玄関のドアを開けようとして、
鍵がかかっていないことに気がつきました。

女優おかんの出番です。

すぐにお家に入ろうとする子虎ちゃんを
「待って！まだ入ったらあかん！」
と止めました。

「誰かお家に入ってるかもしれへんよ。
　子虎ちゃんはここで待ってて。」

子虎ちゃんの顔色が変わります。

傘を手にして、私がそうっと家の中に入り、
傘を銃のようにして、ひとつずつ部屋を確認
していきます。
トイレもお風呂もです。
演ってるこちらもちょっとドキドキしてきました。
この陰に、ほんまに誰かいたらどうしよう。

その様子を、子虎ちゃんがドアの向こうから
じっと覗いています。

全部調べて、子虎ちゃんにOKサインを送ります。

子虎ちゃんと玄関で抱き合いました。

「ああよかったね😊😊」

「子虎ちゃん、なんですぐにお家に入ったら
　あかんかったか、わかる？」
「なんでおかんちゃんは傘を持ってたかわかる？」

子虎ちゃんは静かに「納得した」と頷きました。
私も言いながら納得しました。

「鍵をかけるのが一番いいけど、
　もし忘れたら、お家に入る時は気をつけてね。」

「誰もいなくてよかったけど、お金とか
　ガンプラとか何か盗まれてるかもしれへんよ。」

と付け加えると、

ガンプラと、自分のお財布の中身をすぐに
確認していました😊

子虎ちゃんとたまにドキドキ楽しい毎日です❤️